どれだけ重要になる?卵子提供におけるドナーの重要性と注意点

2018.10.02

不妊治療を続けてきたものの成果が出ないという方の最終手段として位置付けられている卵子提供。
卵子提供は自分の卵子ではなく、第三者の卵子を提供してもらい、夫の精子と受精させ出産するという方法です。
日本国内では卵子提供に関する法律が定まっておらず、卵子提供を受けることに対してまだまだ偏見を持たれていることが多いのが現状となっています。
もし卵子提供を受けようと考えているのであればさまざまな課題と向き合っていかなくてはいけません。
その中でも、生まれてくる子供に最も大きな影響を与えるのが卵子を提供してくれるドナーの存在です。

今回は卵子提供ドナーの重要性について解説していきます。

卵子提供を受けるにあたってドナーの影響はとても大きい

卵子提供を受けるとなった場合、卵子を提供してくれるドナーを選ぶことになるのですが、このドナーの選択がとても大切です。
その理由は、選ぶドナーによって生まれてくる子供の顔つき、髪の色、身長など大きな影響を与えるからです。
卵子提供は第三者であるドナーの卵子を利用して受精卵を作るという仕組みのため、ドナーである女性の遺伝子が大きく関わってくることになります。
ドナー側の遺伝子を多く受け継ぐ形になると顔つきなどもドナーにそっくりになる可能性も考えられるからです。

そのため、卵子提供を受けるにあたってはドナー選びが最も大切であると言われています。

国内で卵子提供を受ける場合はドナーに制限がある

そういった特徴もあるからか、日本で卵子提供を受けたいと思った場合、ドナーに大きな制限があります。

日本では、卵子提供を受けるためには兄妹やいとこなど、自分の親戚などからドナーになってくれる人を探さないといけないのです。

たとえ親戚といえども、卵子提供に偏見を持たれる社会の中で、卵子を提供してくれるように頼むのはなかなか言えるものでもありません。
そういった背景もあり、日本では卵子提供がなかなか浸透しないと言われています。

卵子提供ドナーになるための条件


日本での卵子提供を受けるのは現状厳しいため、海外で卵子提供を受ける方が多いのですが、ドナーには条件があります。
それは20歳から30歳までであること。そして健康な体で喫煙などをしていない方が条件となるのです。
この理由は健康的な卵子でないと妊娠が難しいため、若くて質の高い卵子のみを使うためであると言われています。
そのため、卵子提供のドナー選びは比較的若い女性を選ぶことになります。

海外で卵子提供を受ける場合、ドナーには注意が必要

日本国内では卵子提供が難しいため、海外で卵子提供を受けることが一般的なのですが、その際はドナーを選ぶときに注意が必要です。
その理由は、海外での卵子提供は外国人のドナーも含まれるからです。
外国人の場合、実質ハーフの子供を産むということになるので、髪色や顔、肌のいろなどに大きな影響を与える可能性があります。
もし、日本人どうしを希望するのであれば日本人の卵子提供ドナーを選ぶ必要があります。

国ごとの卵子提供ドナーの特徴


海外での卵子提供ドナーは、どこの国で受けるかによっても特徴が大きく変わってきます。

まず卵子提供の多くの受け入れ先であったアメリカでは、卵子提供のドナーも日本人が多い傾向にあります。

ただその分費用がかなり高額で、500万円を超えてしまう場合がほとんどです。加えて交通費が加算されいてくので費用面ではかなり負担が大きくなってしまいます。


一方で、国が卵子提供を法的に推進しているとして話題になっている台湾で卵子提供を受ける場合は、値段がとても安く国内で受ける場合と変わらない費用で受けることができます。

ただ、その分卵子提供ドナーに日本人が少なく、台湾人のドナーが多いという問題があります。

台湾人は同じくアジア人なので日本人と顔立ちが似ている傾向がありますが、それでも気になる方はやはり日本人のドナーを探す方がよいかもしれません。

台湾での卵子提供について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

卵子提供ドナーはエージェントとしっかり相談して決めよう

卵子提供を受けるにあたって、納得いくドナーを選択することはその後の子育てにおいてもとても大切です。

写真やIQテストの結果など、子供に影響を与える部分の情報は必ず開示してくれるはずなので、エージェントにしっかりと相談をしてドナーを選びましょう。

パートナーともよく相談し、絶対に日本人のドナーがいいか、費用面も踏まえて相談しておくことが卵子提供を進めるためには最も必要なことです。

後悔することのないよう、パートナーと納得いくまで話し合って、卵子提供を申し込んでくださいね。

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