>>海外渡航不要の卵子提供については、こちらをご覧ください。
卵子提供プログラムの料金の表示方法はエージェントによって異なるので、料金表示にも注意する必要があります。表示されている料金が総額なのか、消費税はどうなっているのか、また表示されている料金があくまで基本料金であり、後からオプションとして料金が加算されていくのか、など様々な費用体系がありますので、十分に確認してから選ぶのが良いでしょう。
卵子提供をハワイで受けるために必要な手続きの種類
そもそも卵子提供をハワイなど、国外で受ける際はどのような手続きが必要なのでしょうか?一般的に外国の病院、クリニックで卵子提供を受ける際は、卵子提供エージェントと呼ばれる仲介業者を介して手続きを行います。例えば、海外の病院の予約、現地での案内・通訳等をしてくれるスタッフの手配や、卵子ドナーとのマッチングなど、個人で行うにはなかなか難しく時間のかかるアレンジメントを全て行ってくれるのです。
ここで、“じゃあ、どんなエージェントに依頼すればいいの?”という疑問が浮かぶと思います。それぞれのエージェントは提携している海外のクリニックが異なるため、そのエージェントがどの国のどのクリニックと提携しているのかを確認して、自分が”ここがいい”と思ったクリニックと提携しているエージェントを選ぶのも1つの方法です。
卵子提供をハワイで受ける際の費用は?
卵子提供プログラムの費用は、契約するエージェントがどこで、どの国のどのクリニックで卵子提供を受けるのかによっても異なりますが、数百万円〜といった予算になります。その内訳ですが、
1.レシピエント医療費(現地での検査・治療費用や移植後のホルモン剤費用など、卵子を提供してもらうのに必要な施術のための費用)、
2.ドナー費用(ドナー登録費用、ドナーが卵子を提供するために必要な検査や施術、渡航費用や謝礼金など、卵子ドナーにかかる費用)、
3.エージェンシー費用(エージェントがドナーやレシピエントのための色々なアレンジメントを行うために必要な経費や、現地のスタッフにかかる費用など)
等になります。
プログラム費用は主にこの三つの費用からなりますが、この他にご自身の現地への渡航費や滞在費が別途必要になります。飛行機やホテルは、自分で手配・予約することになりますが、ホテルには様々な価格帯があり、好みもあるため渡航費、滞在費はピンきりです。
気になる必要滞在期間ですが、初診と移植で2回の渡航が必要であり、初診の際は最短2泊4日となり、クリニックには約2〜3時間の滞在が必要です。また、移植の時には最短7泊9日であり短時間の通院は毎日必要ですがそれ以外の時間はフリーで何をするも自由です。また移植が終われば翌日にでも帰宅することが可能であり、観光気分でいくことができます。
卵子提供治療を海外で受ける理由
しかし、そもそもなぜ卵子提供での治療は日本国内ではなく、海外で行われているのでしょうか。日本国内では殆ど行われてない理由はなんなのでしょうか。
日本で卵子提供を受けるためにはJISART(日本生殖補助医療標準化機関)と呼ばれる機関の卵子提供ガイドラインの適応を受けてから、指定を受けている卵子提供施設で治療を受ける必要がありますが、その審査を通過するのがとにかく難しく、なかなか許可が下りないのが現状です。仮に許可を受けることができたとしても、夫婦、卵子ドナーそれぞれが何度も指定医療機関へカウンセリンアグのために通院することを求められるなど、実際に提供を受けるまでにかなりの労力と期間を要します。そのため、海外に渡航して卵子提供を受ける人がほとんどなのです。
ハワイで卵子提供を受けると成功率は上がるの?
まず日本における卵子提供の成功率を見てみましょう。先ほども記した通り日本ではJISART(日本生殖補助医療標準化機関)の厳しいガイドラインの下で卵子提供が行われるため、そもそもデータと言えるほどの例、数がありません。実施数は2007年〜2019年の12年間でわずか91件にとどまり、出生数は双子、第2子を含め、62人となっています。
一方でハワイのクリニックの成功率はどうなのでしょうか。一口にハワイのクリニックといっても何箇所もあり、それぞれ成功率にも大きな違いがあります。
アメリカ合衆国では合衆国内全てのクリニックの不妊治療の実績がCDC(疾病予防管理センタ−)によって公開されているので、それを参考に各クリニックの卵子提供の成功率を誰でも確認することができます。例えば、ハワイにあるFertility Institute of Hawaiiというクリニックでは卵子提供における成功率、つまり赤ちゃんが生きて産まれる確率が81.6%もあるのです。
せっかく卵子提供を受けるために国外に渡航するのですから、なるべく成功率の高いクリニックを選び、満足のいく結果を出したいものです。そのためにも病院、クリニック選びはなるべく慎重に行うべきでしょう。
卵子提供をハワイで受けるための評判の良いクリニックの見つけ方
ハワイに限らず、国外で卵子提供を受けるにあたってどれだけ良いクリニックを選ぶことができるかということが、卵子提供を受けた後の満足度にも大きく影響を与えると思います。先ほども述べましたが、エージェントによって提携しているクリニックは様々であるため、複数のエージェントを直接訪問して相談をし、自分にあったクリニック、また自分の望む結果とそのための最大限のサポートをしてくれるエージェントを選ぶのが良いでしょう。
その際に、実際にクリニックで卵子提供を受けた日本人たちの口コミを参考にするのもオススメです。実際に卵子提供を受けた人たちの体験談は大いに参考になるでしょう。また、卵子提供を受けたら、これから卵子提供を受けようとする人たちのためにも、ぜひ口コミ、感想をブログやSNSなどで公開してあげてください。一般的には経験豊かなクリニックや、技術の優れているクリニックを選びたい方が多いと思われますが、経験者の口コミや、先ほども挙げたようなアメリカ合衆国のCDC(疾病予防センター)により公開された信頼できるデータを見て選ぶことが大切です。
数多くのクリニックと仕事を共にし、情報交換をしているエージェントを訪問して、クリニックごとの長所短所を聞いて、自分に合いそうなクリニックを選ぶのがベストと言えるでしょう。
日本人からハワイのクリニックが人気を集める理由
卵子提供、移植をするための渡航といっても、入院が必要なわけではありません。必要なのは移植をするまでの通院(パートナーが同行して、注射を滞在先でできるのであれば、通院も必要無くなる場合もあります)と、移植する際の通院だけです。
移植を終えたら次の日でも帰国することが可能です。そのため、観光するような気分でリラックスして渡航・滞在することができます。せっかく海外で移植を受け、多くの時間を自由に過ごすことができるので、かねてから行ってみたかった観光地や過ごしすい地域にあるクリニックから選ぶことも重要でしょう。
これらの理由で、年中明るい陽射しが降り注ぎ日本語が比較的通じるなどといった理由から、ストレスなく過ごすことができ、観光名所も多いハワイのクリニックが日本人にとても人気があるのです。
クリニックを選ぶ際には成功率やその充実度だけでなく、現地での自由時間の過ごし方や満足度のことも考慮して選んでみるのもいいかもしれませんね。