「卵子提供」と聞いて、みなさんはどういうことを想像しますか?
あまり一般的に話題になることはない言葉なのでご存じの方は少ないかと思われます。
卵子提供とは、何らかの理由で自分自身での卵子での妊娠が難しい場合に、卵子を第三者から提供してもらって妊娠を試みるという不妊治療の一つの方法です。
今回は、卵子提供を受けるのにあたって必要な費用、卵子提供をする流れ、成功率とリスクについてご説明いたします。
卵子提供に必要な費用はどのくらい?

まずは気になる卵子提供に必要な費用について。これは様々なケースが考えられるので一概にいくら必要ですということができないのが現状です。
JISART(日本生殖補助医療標準化機構:不妊治療を専門にするクリニックにより結成された団体)が指定している国内の医療機関で卵子提供を受ける場合を考えてみましょう。カウンセリング、検査で約100万円。その後体外受精などの治療費は別途、1回あたり約150万円ほどです。
また、日本以外で卵子提供を受ける場合は、台湾やタイでは約200-300万円、アメリカでは1回の治療費が約500万円ほどだと言われています。
もちろん病院によって大きく異なりますし、海外になると渡航費や滞在費などもかかってきます。ご自分のケースではどのくらいの費用が必要になるのか相談してみてくださいね。
卵子提供をうけるまでの流れ

では、卵子提供を受けたいと思ったときにはどのようにしたらいいのでしょうか?現在では大きく分けて2つの方法が考えられます。
一つ目は、JISARに認定された日本国内の施設で治療を受けることです。この治療を受けるには条件があります。
- ①卵子が存在しない
- ②体外受精を6回以上試しても妊娠もしくは出産にはいたらず、原因が卵子にあると医師が判断した場合
- ③危篤な遺伝性疾患の保因者、もしくは患者である
これらに1つでも該当すること、また肉体的、精神的な健康状態や経済状況なども治療を受ける条件として判断されます。
二つ目は国外で治療を受けることです。先程のJISARのガイドラインに適応にならない方が海外で卵子提供を受けることも可能です。
海外で治療を受けるとなると安全面などどうしても心配になってしまいますが、国が管轄して卵子提供を実施している国もあるので、安全性を重視したい方はそのような国を選ばれるのも一つの方法だと思います。
卵子提供の成功率とリスクは何があるの?

最後にお伝えしたいのは卵子提供の成功率とリスクです。
まず、卵子提供の成功率としては約75%と高い確率になっています。一度胚移植までいたると、この確率で妊娠が成功するので高い確率だといえるでしょう。
ですが一方で、多胎出産になったり、流産や早産、癒着胎盤になる可能性が高まるというリスクもあります。また、無事に出産した後でも子供にどのように生まれについて説明をして受け入れてもらうかといった問題もあるのです。
このようなリスクを理解した上で、総合的に検討していただければ幸いです。





