卵子提供をしたい。そう考えて卵子提供ドナーに応募しようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、卵子提供ドナーになったとしてもどのように依頼がくるのか、どんな検査をするのか、わからないですよね。日本では卵子提供の環境や制度が整っていたいため認知もあまり高くなく、卵子提供ドナーになったということを公言する方も少ないです。
卵子提供というものを知りドナーになりたいと思ったものの周りから実際に感想を聞けるいう人はとても少ないと思います。
卵子提供をすることにはメリット・デメリットがつきものです。思いつきで登録するのではなくこれらのことを踏まえよく考えたうえで検討するべきです。
今回は卵子提供をすることのメリット・デメリットをご紹介するとともに、実際に卵子提供をしたドナーの方の感想についてご紹介していきます。
卵子提供ドナーになるメリット・デメリット
卵子提供をしたいと思っている方の中にはアルバイトページで偶然見つけ、高い報酬を得るために卵子提供をしたいという方もいれば、ボランティア精神で卵子提供を考えている方などさまざまだと思います。
ただ、卵子提供のドナーになって実際に卵子を提供することにはメリットとデメリットがあります。
経験者の声を聞く前にメリット・デメリットについて考えて見ましょう。
卵子提供のドナーになるメリット
卵子提供のドナーになるメリットは高い謝礼金を得られることと、子供を授かれず苦しんでいる方に貢献できることです。
また、海外で卵子提供をする場合には渡航費や宿泊費を補助してもらいながら数週間海外に滞在できるので海外が好きな方にとってもメリットになります。実際に最初はこういった理由で卵子提供をしたいと考える人も多いのだとか。
謝礼金は60万円ほどと言われていてかなり高く感じると思います。ですが、それだけ高い謝礼金を頂けるということは卵子提供をするリスクも大きいということです。
卵子提供のドナーになるとどんなデメリットがあるのでしょうか。
卵子提供のドナーになるデメリット
卵子提供のドナーになる一番のデメリットはリスクが大きいことです。
卵子提供をするには自分の体から卵子を取り出すという採卵手術をしなければいけません。この手術をするために約2週間ほどの入院が必要になる上に、排卵をするための薬を10日間注射しなければいけません。
また、採卵手術が失敗するリスクもゼロではないのです。 採卵手術は、膣から卵巣に向かって針を刺し卵子を吸い出します。もしその針を刺すところを間違えれば大量出血してしまい、開腹手術をしなくてはならなくなる可能性もあるのです。
また、卵子提供では数十個の卵子を採取します。その過程でOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を引き起こしてしまう可能性もあります。
OHSSとは排卵を誘発する薬の副作用によって卵巣が膨れ上がり、お腹や胸に水がたまる症状が出ることをいいます。重症の場合は腎不全や血栓症など、さまざまな副作用を起こしてしまう可能性があります。
医療制度が整っている環境であればこれらのことが起こることはほぼありませんが可能性としてはゼロではないということだけは念頭に置いておくべきでしょう。
では、こういったメリット・デメリットを踏まえた上で実際に卵子提供のドナーとなった方達の感想をご紹介していきます。
卵子ドナーの募集の際に知っておきたい経験者の感想
実際に卵子提供をしたいと思い応募したドナーの方々。
私たちが接していて一番多いと感じたのが、「最初は正直高額な報奨金も魅力で、卵子ドナーになろうと思っていました。でも卵子ドナーになる際に、不妊治療をしている方たちの思いや、大変さなどを知っていくについれて、お金のためという気持ちは消えました。この方達の子供を授かれるためのお手伝いができるというのであればボランティアでもいいから私も関わりたい。サポートしたい。そのような思いになり、今は卵子ドナーとして不妊治療に悩む方へ関われたことを光栄に思います。」という、心理的変化が多かったこと。
卵子提供の時には、エージェントの方々から不妊治療をされている方について聞くことがあったり病院で卵子提供の検査などをしていくうちに不妊治療で悩んでいる方に貢献したいという気持ちが芽生えていくそうです。
経験者の口コミはどこでみれるの?
では、普段卵子提供ドナーの方と関わる機会がない人はどうやって経験者の口コミや感想を聞くことができるのでしょうか。
一番簡単な方法はインターネットでの口コミの提示版や、エージェンシーの感想のページなどでしょう。実際にインターネット上には卵子提供についての掲示板がいくつかあり、エージェンシーのホームページにも通院時の感想などを口コミとして書かれている方がいます。
ですが、誰でも匿名で書き込みのできるインターネットの掲示板は本当に経験している人が書いているのかもわからず、憶測で書いている人も多いほか、情報が正しくない場合もあるのでそのまま信じてしまうのには注意が必要です。
掲示板をみて不安に思ったことがある場合は、直接エージェンシーや病院に確認してみるのが一番です。
卵子提供ドナーの中にはブログや電子書籍を執筆している方も
卵子提供についての経験談は掲示板やエージェンシーの感想ページで調べるのが早いとお伝えしました。
ですが卵子提供のブログを調べるとほとんどが卵子提供を受ける側であった方が書いているものがほとんどですが、中には卵子提供ドナーの方が書かれているものもあります。
ブログは
誰でも簡単に投稿できる掲示板よりも、匿名であれ個人の方が継続的に記事を書いて運営しているものになるのでどちらかというとブログの方が信憑性が高いと思います。
こちらのイチカさんという卵子提供ドナーの方が書かれた記事は2度目の卵子提供を行うまでの過程が心境についてつづられています。
1度目の卵子提供時の違いや海外での検査などとても詳しく書かれていて興味深い内容となっています。
さらに、初めての卵子提供に関しては無料の電子書籍として公開していて、評価もとても高いです。
イチカさんはアメリカで卵子提供をされたとのことなのでアメリカで卵子提供ドナーをしたいと考えている方にとってはとても参考になりますよ。
経験者の声から卵子ドナーへの応募を考えよう
卵子ドナーになるという決断は決して簡単なものではありません。仕事や学校を休んで海外にいくことについて、心身への負担、リスクなど検討しなければいけないことがたくさんあります。
経験者の経験などもよく参考にして、それでも自分は卵子提供ドナーになりたいのか?よく考えていただければと思います。
また、卵子ドナーの経験者だけでなく不妊治療に関わる人の感想なども聞いてみると、より多くの視点から卵子ドナーについて考察できるかもしれません。
不正確や悪意のある情報に惑わされずに、自分自身でしっかりと正しい情報を掴み、考え、決断できるように、ぜひこのサイトも参考にしていただければと思います。