遺伝子は誰もの?卵子提供を経て出産した場合の遺伝子との向き合い方

2018.06.27

不妊治療を続けてきたもののなかなか結果がでないという方が考える最終手段が卵子提供。

体外受精などよりも妊娠・出産率が高く海外ではメジャーになっている妊娠法ですが、日本ではまだ否定の意見が強いのが現状です。
そんな否定の意見のひとつになっているのが遺伝子の問題。
卵子提供にはさまざまな問題がありますが、そのなかでも遺伝子の問題はしっかりと向き合っていく必要があります。
今回は卵子提供に置ける遺伝子の問題について解説していきます。

卵子提供を受けた場合、遺伝子は誰のもの?

卵子提供を受けて子供を出産した場合、遺伝子は基本的に卵子ドナーのものが受け継がれることになります。
遺伝子は卵子の中に入っています。その卵子はドナーによって提供してもらったものになるので、どうしても自分の遺伝子ではドナーの遺伝子は受け継がれてしまうのです。

法律的にいうと子供の母親は誰になるのか

卵子提供を受けて出産した子供の場合、遺伝上の親=ドナー、生みの親・養育の親=依頼した方になります。
日本では民法に定められてはいませんが、裁判所が「分娩した女性を子供の母親とする」という見解を出しているので、ドナーの方ではなく、依頼した方が母親になります。

最新の医学では生みの親のDNAも受け継がれているとの調査結果も

これまでは卵子提供を受けた場合、遺伝子やDNAやドナーのものだけが受け継がれているといわれていました。
ところが、2015年9月に「卵子提供を受けた受精卵に生みの親の遺伝子が伝わる」という衝撃的な論文が発表されました。
イギリスのサウサンプトン大学のニック・マクロン教授の発見を元に、生殖医療研究のスペシャリストであるカルロス・シモン博士とフィリペ・ビレラ博士らが主導して論文作成し、医学誌に掲載されました。
具体的には、「胎児は母体の子宮内にある羊水を通じて、DNAを吸収している」という事実が判明しました。
これまでは卵子提供を受けた場合に産んだ母親自身のDNAは子供に受け継がれないと考えられていて、その結果卵子提供をためらってしまったり、周りの人に心無い言葉をかけられてしまったりするかたもいました。
この調査結果により、卵子提供を受けて出産した子供でも堂々と自分の子供ですと言えるようになります。
この発見は卵子提供を悩んでいる方に対して、背中を押すことのできる素晴らしい発見であったといえるでしょう。

ドナーの遺伝子が入っていることは必ず向き合うべき

ただ、どうしてもドナーの遺伝子は関わってしまうので、髪の色であったり体の部分部分でドナーに似てしまう可能性はあります。
また、それを周りに指摘されていまう可能性もありえます。
自分のDNAが入っていることは証明されても、ドナーのDNAが入ってしまっているという事実はしっかり向き合っていく必要があります。
この点はパートナーとも事前に納得がいくまで話し合うようにしましょう。

他の卵子提供の経験者のブログを読もう

卵子提供の遺伝子に関する情報や向き合い方についてご紹介してきました。
とても悩んでしまう内容ですが、周りにもあまり相談できる内容でもないのでつらいと感じる時もあるかと思います。
そんな時、経験者の言葉を聞いてみたいと思いませんか?
そう考えても身近に卵子提供の経験者がいることは少ないですよね。仮にいても、その方が卵子提供を受けたと自ら公言することもないでしょう。
そういった場合、どのように経験者と出会えばいいのかというとインターネットで調べることです。
ネット上には卵子提供に関しての掲示板などもありますが、誰でも書き込みができるものであるため信ぴょう性には欠けてしまうかもしれません。
インターネット上で経験者の声を聞くのであれば、個人の方が運営しているブログを見ることをおすすめします。
卵子提供の経験者の方の中には、卵子提供についてもっと世間に知ってほしいという願いや同じ境遇で悩んでいる方のためにブログを書いている方がいます。
こちらの記事では卵子提供を経験された方のブログをいくつかご紹介しています。
あなたと同じように、卵子提供の失敗についても悩まれてきた方の意見になるのでぜひ参考にして見てください。

遺伝子が違っても自分の子供という事実は忘れないようにしよう

羊水から流れるDNAの影響を受けるという調査結果が発表され、卵子提供を受けた場合でも自分のDNAも混ざっているという安心感をえられるようになったのはておも大きなことだと思います。
ただ、ドナーの遺伝子が混ざってしまうのは避けられません。
そんな時でも、子供は自分がお腹を痛めてまで産んだ大切な子供です。
誰に何を言われようが自分の子供だという事実は忘れないようにしていただければと思います。

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